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Posted by ミリタリーブログ at

2011年10月12日

KGガンコートの見本No1

こんにちは。
鈴友(株)HPのフォトギャラリーで写真を公開していますので、お見せしていない写真を中心にKGコートを紹介してみます。

KGガンコートは熱処理して始めて効果が現る塗料です。塗料色によっては多少性質が違うので、密着安定剤を下塗りする必要の場合もあります。塗膜を厚くすればその分頑強になりますが、本来それ程厚塗りする塗料ではありません。弊社では作動重視の猟銃、競技銃塗装の場合1mmの塗膜を掛ける事はあまりないです。誤作動の危険性というのを何時も頭に入れているからです。かつ頑固で強固な剥がれ難い塗装を防鎮やつや消し、装飾用に銃塗装は必要とします。KGコートはそのような特殊な性能を持つ様に米海軍特殊部隊用に開発されました。一定の温度を保ちながら1時間以上熱処理を施し、熱で科学反応を起こして強固になります。なので金属製フレーム、レシーバー、スライドやパーツなどにしかガンコートは施せません。KG社からStock Koteという水性ポリエチレン塗料も弊社にありますが、非金属製に塗装するにはDuracoat(デュラコート)がお勧めです。KG同様ミルスペックであり、実銃用です。デュラコートの見本はまた後ほど紹介致します。



これは鋳物のSpringfiel Armory M1911-A1 のアルミスライドとフレーム生地です。鋳物は当たり外れがあるので、見てみないと良い物ができ上がるかどうかわかりません。鋳物には「すあな」があり、正体は気泡です。この気泡が多く有るか無いかで作業の内容が大幅に違ってしまいます。ただし、今回はヘアラインを側面に入れるご依頼なので、すあなはあまり気にせずに仕事がはかどれます。


生地の反対側です。これにフラットブラックを塗装します。


塗装後。面にヘアラインが入るので、磨く辺りは塗膜を厚く塗装してます。


反対同様膜厚に気を使いながらムラなく塗ります。


仕上がり製品。面の横に流れるヘアラインが分かるでしょうか?



細かい筋がフロントからリアに掛けて流れます。


これはSISカスタムです。生地が始めから磨かれていたので、塗膜表面が滑らかです。





これはキンバーのFDE塗装です。
  

Posted by suzutomo at 12:01KGガンコート