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Posted by ミリタリーブログ at

2011年10月26日

夜だから蓄光塗料...

大事なニュースがあります。
この度、鈴友株式会社は正規デュラコート代理店となり、特定の商品だけ取り扱う事を決めました。代理店と言っても、デュラコート塗料を一般にお売りする事はできないのが残念です。塗装場が設けてある工場のみとなるので、一般の方は今の所ガンショップ通して加工をご注文下さい。
ただし...デュラコートの蓄光塗料、デュラグロー・ナイトサイト塗料は工場なくても一般業者様に販売致します。

デュラグロー・ナイトサイト塗料は光を”充電”した後に暗闇で発光し、サイトのドットに塗装をするとトリチウムの様な発光サイトが味わえます。使用量はドットサイトに1滴なので、14.7mlのボトルで何丁も、いや、何個ものサイトを塗れるので他の物に塗ってしまいたくなって...汗
定価は1本少々高めですが3,150円。業者様割引もあります。購入先はアンダックスワークス・ジャパンのサイトからお求めできます。
現時点ては2種類の蓄光タイプからお選び下さい。(昼間/夜間)クリア/グリーン と イエロー/グリーン
クリア/グリーンは下地の色が無いと昼間はなにも見えません。クリア/グリーンには下地用の白色デュラコートがセットで含まれています。サイトに白が塗られていれば、その上をクリア/グリーンを塗って頂いても問題ありません。
なお、イエロー/グリーンは昼間黄色が見えるので、下地塗装は含まれておりません。

Sig P226 6個のサイトライトがあるので目立ちます。


M93R リアは一本の縦線
  

Posted by suzutomo at 01:50デュラコート

2011年10月26日

プライム・カスタム

こんばんは。
今回ちょっとした面白い仕事が入りましたので、行程を紹介しながら作業業務なども紹介しようと思います。

まずプライムの削り出しのまんまのレシーバーですが、こんな状態でした...

見た目は下処理が大変そうですが、やはりプライムの面取りは流石で、ロワーは問題ありませんでした。変わりにアッパーには削り出し特有の痕が残り、一度研磨処理を施さなくてはなりません。

要望内容はコルトの刻印を埋めて新しい刻印を掘り直し、ブラスト処理後にKG PTFEガンコートの塗装。
前処理は当然脱し。
機械油、指紋など密着を妨げる見えない膜があるので、弊社では工業用のトリクロロエチレンという金属には一番の脱脂設備に品物を通します。



脱脂をしたら刻印を埋める作業を始めます。使用するのは高熱に耐えられる金属パテ。KGは高熱処理を施すので、十分に設定温度を耐えられるパテでなくてはなりません。レジーバーはアルミ素材なので、アルミパテを使用します。


上の物を面取り、下磨きを掛けると...


こんな感じになります。

今度はこの上に刻印を入れます。レーザーでやりたいのですが、パテと生地の素材が違うので(色と反射加減でわかります)境界部分で質感が変わってしまいます。パテを埋めたら機械彫刻で刻印をいれ、その上を塗装します。

二つの刻印が重なって見え難いのと、この後にサンドブラストを掛けるので、色んな角度から表面と堀具合をチェックします。ご覧頂けると分かると思いますが、この時点では表面は奇麗に研磨されています。


サンドブラスト処理後




KG PTFEガンコートとはテフロン ガンコートの事です。反射が少ない撹拌塗装の依頼ですが、まず前処理として下地に密着安定剤を塗って表面を整えます。用意ができたらガンコートで丁寧に要所々々を塗装します。



  

Posted by suzutomo at 01:09刻印(レーザー、機械)

2011年10月19日

めっき加工


鈴友はコンセプトから製品まで作れるオールインワンの加工業ですが、弊社本業は87年の歴史を持つ表面加工含む鍍金工場です。色々な素材にめっきをしましたが、現在は金属全般です。プラスチックやヘービーウェイト素材にめっきを可能にする生地の価格が高騰し、残念ですが商売ができる様なお値段ではなくなってしまいました。
金属類の相場価格をみながら再会を考えます。
金属類のめっきは金、銀、銅、ニッケル、黒ニッケル、ロジューム、鉄めっきなど銃砲店やエアソフトガンショップが使われるめっきです。装飾めっきもあります。実銃はお近くの銃砲店、又はサカイ銃砲店を通して下さい。弊社はガンテーラー事業は行っていますが、ガンスミスはおりませんので分解、組み立て一切しません。これはエアソフトガン同様です。  

Posted by suzutomo at 03:31めっき加工

2011年10月19日

KGガンコートとテフロンコートの見本No2

こんばんは。
AR編を紹介しようと思ったのですが、なんと...みんな同様な黒色なので違いで云うと刻印オン・パレードになってしまい...汗
流石AR系には黒が圧倒的です... FDEやODも魅力的だと思うのですが... とりあえず、そういう事で路線を変えてみます。
鈴友ホームページでは紹介しているのですが、ミルスペック塗料とHVLPならではの塗装技法を紹介します。質感が触っただけじゃ分からない程リアルな鋳物風やパーカライズド調に、後加工で磨きを掛けてつやを出しをした仕上げなどお見せ致します。
まず最初に撹拌塗装と普通塗装の質感の違いを紹介します。PX4ができ上がったので、それで比較できます。


Detonator SD PX4 アルミスライドに自家製テフロン塗料を滑らな普通塗りで仕上げたものです。





こちらは同じくDetonator PX4 アルミスライドですが、同じテフロン塗料を撹拌塗装で仕上げました。違いと云えばこのスライドには塗装前にミーリングの加工痕を付けたくらいで、両方にサンドブラスト、密着安定剤の前処理を施されています。とても同じ塗料を使っている様に見えないのですが、間違いなく同じ物です。撹拌塗装で梨地にしたりできるのですが、その際、特にテフロン塗料の場合使っているうちに表面が慣れて、ウェザーリングの様な感じが出てきます。膜厚は通常より厚くついているので、梨地が落ちて表面が滑らかになるのです。

フレームは上の方がKGで、下の方はデュラコートです。やはり焼付けができないKGは剥がれるので、熱処理ができない下地の塗装にはデュラコートが一番です。




これがテフロン撹拌塗装のできたてです。上と下のPX4はゲームで使った後で、使っているうちに表面がやや滑らかになり始めました。


粒子が粗いので光の反射を拡散します。下の通常テフロン加工より撹拌塗装は表面を低反射にします。

この様なKG塗装方法で一見変わった加工ができます...

これは鈴友HPでも紹介してますが、WE製M16A1VNのフロントサイト部分です。フロントサイトの表面は最初つるつるしてます。
入手当初のアルミバレルは黒いアルマイトで、バレルには見えない色と質感でしたがこの写真ではKG下地が塗ってあるバレルです。

鉄っぽい下地を塗装して一度焼き、その塗膜上に撹拌塗装でパーカライジング風の色具合と質感を与えました。これでパーカー塗装加工が刷れ落ちた時、下地の鉄っぽい質感が出てくる様になっています。KGガンコートなので、簡単に落ちる訳ではありませんが、撹拌塗装はかさかさな表面を作れるので、膜厚が厚くなければ刷れ落ち、下地が見え始めます。逆に膜厚が厚ければ上のPX4の様に表面が慣れて来て、滑らかになってきます。

使い古したトレポンのパーカライズドバレルと比較です。

このアルミバレルはステンレス特徴の黒染め加工をKGで始めた所です。上記の加工はHVLPを使いましたが、今度はKGを研磨する加工です。
KGは熱処理をすると金属と一体化された様に固くなります。それを磨いたりしてヘアライン加工や、黒染め加工、鏡面加工に仕上げたりする事もできるのです。これは鏡面加工一歩手前の黒染め加工。鏡面は必要ないのですがつやをだす。グロスのKG黒もあるのですが、くすみや鏡面などはやはり研磨で入れないとリアルに見えません。このアルミバレルは比較用に半分磨かれていて、従来の塗装と黒染め加工の違いが分かります。現在加工最中ですが、M1911フレームの磨きがそろそろでき上がりそうなので、出来上がり次第追加します。  

Posted by suzutomo at 00:36KGガンコート

2011年10月12日

KGガンコートの見本No1

こんにちは。
鈴友(株)HPのフォトギャラリーで写真を公開していますので、お見せしていない写真を中心にKGコートを紹介してみます。

KGガンコートは熱処理して始めて効果が現る塗料です。塗料色によっては多少性質が違うので、密着安定剤を下塗りする必要の場合もあります。塗膜を厚くすればその分頑強になりますが、本来それ程厚塗りする塗料ではありません。弊社では作動重視の猟銃、競技銃塗装の場合1mmの塗膜を掛ける事はあまりないです。誤作動の危険性というのを何時も頭に入れているからです。かつ頑固で強固な剥がれ難い塗装を防鎮やつや消し、装飾用に銃塗装は必要とします。KGコートはそのような特殊な性能を持つ様に米海軍特殊部隊用に開発されました。一定の温度を保ちながら1時間以上熱処理を施し、熱で科学反応を起こして強固になります。なので金属製フレーム、レシーバー、スライドやパーツなどにしかガンコートは施せません。KG社からStock Koteという水性ポリエチレン塗料も弊社にありますが、非金属製に塗装するにはDuracoat(デュラコート)がお勧めです。KG同様ミルスペックであり、実銃用です。デュラコートの見本はまた後ほど紹介致します。



これは鋳物のSpringfiel Armory M1911-A1 のアルミスライドとフレーム生地です。鋳物は当たり外れがあるので、見てみないと良い物ができ上がるかどうかわかりません。鋳物には「すあな」があり、正体は気泡です。この気泡が多く有るか無いかで作業の内容が大幅に違ってしまいます。ただし、今回はヘアラインを側面に入れるご依頼なので、すあなはあまり気にせずに仕事がはかどれます。


生地の反対側です。これにフラットブラックを塗装します。


塗装後。面にヘアラインが入るので、磨く辺りは塗膜を厚く塗装してます。


反対同様膜厚に気を使いながらムラなく塗ります。


仕上がり製品。面の横に流れるヘアラインが分かるでしょうか?



細かい筋がフロントからリアに掛けて流れます。


これはSISカスタムです。生地が始めから磨かれていたので、塗膜表面が滑らかです。





これはキンバーのFDE塗装です。
  

Posted by suzutomo at 12:01KGガンコート

2011年10月10日

Duracoat, デュラコート


DURACOAT

米海軍特殊部隊NAVY SEALS用に開発されたミリタリースペックの塗装です。ミリタリースペック(ミルスペック)塗装とは原料、色彩以外に軍事行動上に必要な耐久性、耐食性、耐摩耗性などの性質を追求した物で、極端で過激な試験を耐え抜いた物だけに与えられます。塗膜はKGガンコート同様強固ですが、常温乾燥です。

塗装の再利用はできないのと、運搬コストが高額なのでその分お値段も少々高めですが、特徴として長持ちし、選色も豊富で、信頼できるミルスペック塗料です。市販された色がなくても色の調合が可能なので、弊社の係りの物にご相談お願いします。



DURACOAT STANDARD COLOR
デュラコートのベース色です。この塗料を使いつや消し材を混入すればTACTICALバーションも作れますので、塗料の調合などご相談下さい。

Matte Black

HK SemiGloss Black

Olive Drab Green

Vltor Flat Dark Earth

ACU Gray Green

ACU Deep Gray Green

ACU Light Tan

Parker

Multi Light Brown

Multi Light Green

Multi Dark Green

Multi Beige

Multi Dark Brown

Multi Medium Green

White

Snow Gray

Gold Coast

NWU Gray

NWU Light Blue

NWU Dark Blue

Diamond Silver

Titanium

German Red

DURACOAT SELF-LUBRICATING
デュラコートの表面を滑らかなにして滑走を早めます。

Matte Black

Vltor Flat Dark Earth

DURACOAT TACTICAL
非常にマットな色具合です。マット添加剤も所有してますので、スタンダード色もTACTICALバージョンの質感に変えられます。

Tactical Ultra Flat Black

Tactical OD Green

Tactical Dark Earth

Tactical Desert Beige

Tactical Light Gray


デュラコートの見本はこちらからご覧頂けます。

  

Posted by suzutomo at 23:00デュラコート

2011年10月10日

KG GUN-KOTE、STOCK-KOTE


特殊塗装のKG GUN-KOTE, STOCK-KOTE の両方を扱っております。KGコートはアメリカ軍海兵隊特殊部隊NAVY SEALS使用に作られた特殊な焼付塗装、常温塗装でございます。過酷な条件に対応できるよう検査され、耐熱、耐摩耗、耐久性に優れた塗料です。弊社は実銃塗装からエアガンのバレルからレシーバー、パーツまで単品から量産ロットまで承っております。そして国内では弊社が独占に扱っている塗料タイプも揃えており、塗料色の調合も行っています。

最新のHVLP(大量低圧)システムで塗装を使用しているので幅広い質感が得られます。一色の塗料でも雰囲気が全く違うようにでき、弊社独自の磨きで深みのある鏡面処理なども施せます。密着安定剤のK-Phosを必要とする塗料色があるので、事前にご連絡下さい。

2400シリーズ
フラット・ブラック(つや消しの黒色です)

フラット・ダーク・アース(つや消しのタン色です)

ミルスペック・オリーブ・ドラブ(つや消しの深緑色です)

フラット・サービス・ブラウン(つや消しの茶色です)

フラット・グレイ(つや消しの灰色です)

フラット・ホワイト(つや消しの白色です)

チタニウム (チタン色)

アンティーク・ブラス(半つやの黄銅色です)

イエロー (黄色)

ミッドナイト・ブルー (深青色)

ホット・ピンク (ピンク色)

K-Phos 密着安定剤(プライマーの役割で、リンが科学結合を強めます)



国内独占使用塗料色
2400シリーズ
AKブラック (AKライフル用の黒色です)

HKブラック(H&K社用の黒色です)

ライト・デザート・タン(つや消しのタンより白に近いクリーム色)



1600シリーズ
PTFE・フラット・ブラック(テフロン入りつや消し黒色です。滑りを良くします。)



鈴友オリジナル調合色
M16A1 初期アルマイト色

パーカライジング・マグネシウム複合色

パーカライジング・亜鉛複合色

鉄製鋳物色

SIGグレイ(SIGライフルに使用されている灰色を再現しました)

KGコートの見本はこちらからご覧頂けます。




  

Posted by suzutomo at 22:46KGガンコート

2011年10月10日

はじめまして

はじめまして。鈴友株式会社代表取締役社長を勤める鈴木です。大正14年に創業して以来、皆様のおかげで弊社は86年と云う長き間商いをさせて頂いております。創業当時は装飾めっき、表面加工業を営み、関東大震災からの地域経済復帰、戦時中は日本帝国軍の軍備品、装身具のめっきなどにも貢献してきました。戦後から宮内庁、官庁含む徽章、メダル、賞牌、記念品、美錠、装身具や工業製品、仏具、銃砲店、アクセサリー用の装飾など幅広く手がけています。私の前の時代ではMGC様の製品にもめっきを施していたそうです。今は企画、製作も承っており、自社製品の製作もしております。その様な経験豊富な職人を抱え、これからもご満悦できる品物をご提供する心得で、今日も営業しております。
この”ミリブロ”の場をお借り、鈴友(株)の加工例や製作案内、サービスを紹介したいと思いますので、何卒宜しくお願いします。

  

Posted by suzutomo at 21:32