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Posted by ミリタリーブログ at

2013年04月10日

やはりセラコートは凄い。

先程の記事ではKG工場にお伺いした時の紹介でしたが、今回はミルスペック塗料の比較を致します。
比較とは言っても、もぅ雑誌や前記事で実験結果など紹介致していますので、余り必要ないと思いますが、セラコート、デュラコート、KGガンコートが塗装されてるアルミ板を見て頂けると納得すると思います。

とにかく、まず最初に断っておきますが、剥げない塗膜はこの世に存在しません。
お客様が誰かに「セラコートも剥げるよ」と言われたらしく、私の返答は「勿論、剥げます、何しろ塗料皮膜ですから。皮膜は剥げる物です。ただ、どの程度で剥げるかが問題なのです。」市販された塗料の剥がれとセラコートの剥がれを比較するまでもありません。すり減って剥げたのか、ぶつかって剥げた、それとも金属ごと抉れて剥げたなど色々剥がれる要素があります。今回はミルスペック塗料同士の比較で、ミルスペックと名乗る強度はあるのですが剥げた過程を検証しながら、セラコートは比較にならない程の違いがある事をご紹介したいです。

実験室でペンシルテスト、スクラッチテスト、摩耗テスト、インパクトテスト、UVテスト、塩水テスト、溶剤テストなどで性能を立証されたセラコート。それぞれのテスト部門でどの塗料や酸化皮膜より数倍から100倍以上の密着/耐久力を持つセラコートですが、普通に使用してどの様なものでしょう?
弊社で業者様用に作っている刻印サンプル板が物語っています。深彫り刻印をアルミ板に施し、積み重ねてあるのですが、刻印のバリが重なった板の裏面を傷付けます。この何枚かの板に2枚程セラコート、デュラコート、KGガンコートを白彫り刻印用に裏面が塗装してあります。


こんな感じに一枚の板に数種類のミルスペック塗装が施されています。手前からセラコートアーマーブラック、デュラコートフラットブラック、KGディープフラットブラック、KGフラットブラック。ばりの出ている刻印が裏面に重なると塗装されてない板の裏面は傷だらけに...


まずセラコート。掠れ痕はあるが全く剥がれていない。母材は見えない。


結構深い傷も見えますがやはり塗膜は剥がれていない。


デュラコート。経験上一番弱いと認識しております。厚塗りしないと強度が上がらないです。下手するとパラパラ剥がれ落ちて来てしまう時もあります(前処理必須)隣のKGディープフラットブラックも同じ様に傷が母材に届いている。


デュラコート、打痕から引っ掻き傷がアルミ板まで達しているのが分かります。


KGフラットブラック。今まで主流だったガンコート。去年KG工場が移転して、顔料の入手先も変更。それ以来強度が以前より衰えてしまった。これは以前の塗料。なので現在の塗料はこれよりもっと酷く剥げます。対応策としては厚塗りして強度を上げてますが、衝撃にはどうしても弱い。実銃の猟銃ピンはかなづちで叩きますが、ピン穴周りがぼろぼろになりがち。


傷は母材まで届いているので目立ちます。KGは固い皮膜で母材を保護する論理でできていますが、固すぎて逆にパリっとなってしまう。


セラコートの角周り。掠れて、少し抉れ剥がれる。金属が抉れた場合上に載っている皮膜も金属ごと持ってかれるので剥がれるとは言いませんが、手荒く扱ってもこの程度。


KGガンコートの角周り。セラコートよりもっと剥がれ落ちており、直角の角も切れて来ています。


もぅ一枚のテスト板。こちらはセラコート。打痕が見えますが、剥がれては居りません。セラコートはしなやかなで頑丈な塗膜でできていますので一緒に曲がり、その為プラスチックや高熱ゴムなどにも適しています。


同じテスト板のKGガンコート。塗膜は厚くしているのにも関わらず、打痕の処は剥げています。

普通に使用してこの様な結果は当たり前なのでしょうが、見た目わかり易いと思います。
余談ですが、この板をトリクロロエチレンなど劇薬溶剤に入れた結果、セラコート以外全塗料は色落ちや色あせが発生した事もご報告致し上げます。カモフラージュ塗装など季節的、環境的に変える場合、セラコートが下地でしたら色落ちの心配ご無用です。油を落とす時でもブレーキクリーナーなど使用しても大丈夫なわけです。便利で万能です。

弊社ではKGガンコートやデュラコート塗装も施しておりますが、経験上セラコートの方が信頼できるので、セラコートをお進めしています。
特にKGは顔料の入手先を変えた為、強度が落ち、色の質感もロットにより変わる事があるなど、問題が浮上しています。とりあえず当面の間はKGのガンオイルなどに期待をして行きたいと思っています。

刻印、塗装、テーラリングのお問い合わせはこちらからお願い致します。

  

Posted by suzutomo at 08:05セラコート

2013年04月10日

KGガンコートの工場

おはようございます。
やっと暖かくなって活動しやすくなりました!
新スタッフ、深沢、岩本、桑原が入り自分の仕事が減った様な増えた様な(あれ?)感じですが、彼等の仕事とその段取りが巧く噛み合い始めるのを待つ日々です。

新人でごった返しているガンテーラリング部門ですが、取り敢えずミリブロにも少しずつ復帰が望めそうです!

さぁ、今回は以前からご紹介したかった去年のお話。
セラコートのNIC社をお伺いする前にKG社工場に行きました。
ここはオーナーのジョー・ファジオ筆頭に妻、息子が勤務している塗料、銃器油、クリーナーなどを製造するメーカーです。

工場は現在テキサス州オースティンにあります。昨年北西の方から南へ移転してきました。この時は残念ながらジョー氏は癌治療でおらず、彼の妻と息子とお会いしました。


ジョー氏の妻、デビー。KGガンマットが前にあります。このマット、油は良く吸収しますがにじみが少なく、自動車整備業でも使われているとか。サンプルでガンオイルを掛けてみましたが、言う通り染み跡はぬるぬるでなくサラサラでした!


ジョー氏の息子、クリス。彼がガンコートのFDEで塗装したカスタムD&Dライフルをお披露目。


作業員。KGは僅か数人で営業している小数精鋭。


ストックを塗ったやつ、これ良いだろう?!と私に押している所。


テーブルの下の箱に有ったものを取り出したらなんと!!!
ラルーも同じテキサス州の会社なので、KGとは普通以上に仲が良い。コスタは全部KGの工場で塗装したそうです。(テーブルの下にも沢山ありました!)


コスタプレデターの反対側。カッコいいですね〜!

次の紹介ではKGガンコート、デュラコートとセラコートの比較をします。

  

Posted by suzutomo at 07:58KGガンコート